お知らせ

2018.05.28

【伝統文化】CUCURUの色が出来るまで

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1. はじめに】


私たちCUCURUが大切にしている『色遊び』
言葉にしてしまうと簡単に聞こえてしまうかもしれないけれど、そこにはたくさんの手間暇と『私たちの思う色遊びを叶えたい!』という情熱が込められています。


いままでなかなか言葉にして表現できていなかった想いや私たちの知識、経験を、ほんのすこしではありますがお話していきたいと思います。今回は、和の色を作る奥深さや色にかける私たちのこだわりをお話いたします。


 
【メニュー】
1. はじめに
2. 和の色がもつ奥深さ
3. 和の色が出来るまで
4. CUCURUのつくる『色』
5. CUCURUの色遊び
6. さいごに



2. 和の色がもつ奥深さ】

 日本ではもともと草木などで生地を染め、着物を仕立てていました。そして、一つ一つの色はその草花の季節やイメージなどと合わせて深い意味を含むようになり、幾重にも重ねる着物の色の合わせ方がその人の教養やセンスを示すものとなっていきました。ただ見た目の色の綺麗に組み合わせるだけでなく、その背景にある言葉や自然を思い浮かべながら色を重ねていくということ。それが日本での色遊びであり、たしなみでもあったわけです。
和装の持つ色遊びの奥深さは日本の長く続く歴史の中で培われてきたもの
(源氏物語『夕顔』より https://www.metmuseum.org)

 今日、和服を日常で着ることの少なくなった私たちは、もしかすると本来自然ともっていた和の色合わせの感覚を失いつつあるからなのかもしれません。それでも、すこしずつでも、再び色の奥深さを思い出しながら愉しんで色を重ねる経験を積んで行くことでまた新しい形の『和の色遊び』が生まれてくるのではないかなと私たちCUCURUは感じています。

 

3. 和の色ができるまで】

 ひとつのひとつの和の色がもつ奥深い世界と同じように、一つの色を作り出すのにも途方もない手間暇がかかっています。

 お着物やお小物に使われる反物や織り糸、刺繍糸は今でも職人さん達の手によって丁寧に染め上げられています。染めるのにはこちらのような釜を用います。染料を入れて温度調節をしながら準備をしていきます。

 伝統的な手法での染色は、染料の量や釜の温度、気候などその時々で微妙に変わってしまうため、たとえ同じ色でも釜が違うと微妙に色味が変わって来てしまいます。その色の出し方の塩梅は、なんと職人さんがぺろっとなめて味で判断することも。

 こちらは、刺繍や織りなど、さまざまな用途で使われる糸です。よく見ていただくと、一つの棚の中に袋分けされた糸がいくつもあるのがご覧いただけるかと思います。同じ色を作ったとしても釜ごとにかすかな違いが出てしまうことから、こうしてそれぞれ染めた釜ごとに分けているのです。一度同じ色を買ったお客さまが追加で買う際は、同じ釜で染めた糸を売ること。そして、一つのお着物やお小物に使う糸は全ておなじ釜でだした色で統一すること・・・お着物のとても繊細な色使いは、こうしたところまでこだわっているからこそのものなのです。


 新しく色を染めていただくとき、私たちが『こんな色が欲しい!』と思っていても、その色味を職人さんになかなか伝えられなかったり染めの具合で思った色が出なかったり・・・苦戦することもたくさんありましたがそれでも試行錯誤をしてだんだんとCUCURUの色を作っていけるようになりました。


 CUCURUを選んでくださる花嫁さまに『こんな色が欲しかった!』と言っていただけるCUCURUこだわりの掛下やお小物。こんなたくさんの色を揃えることができたのも、私たちのこだわりや想いに寄り添い、形にしてくださった染め職人さんたちのおかげです。

 

4. CUCURUのつくる『色』】

 外苑前の小さな小さなサロンからスタートしたCUCURU。その頃はまだ職人さんたちとのものつくりもスタートしたばかり。時間をかけてやっと完成するものばかりだからこそ、3年半を経た今やっと叶ったものもたくさんございます。
 
 例えば『こんな衣裳が欲しい!』という想いから始まった、CUCURUオリジナルの色無垢。
CUCURUオリジナルの色無垢
 こちらは、職人さんに糸を染めてもらい、その糸を生地に織り込んで作り上げました。一見白無垢のように見えるけれど、光にあたると上品に色が浮かび上がるCUCURUこだわりのお着物です。神社のお式など、正統派にはまとめたいけれどさりげないこだわりを見せたいという花嫁さまにお勧め。

 さらに、CUCURUでは白無垢や色打掛の下にお召しいただく『掛下』や、懐剣・箱迫などのお小物の多くを、『白生地』と呼ばれる色を染める前の生地から選び、作っています。染める前の生地はこのように、真っ白の反物です。



 私たちが生地に使っているのは、普段は訪問着など外側のお着物に使われるような上質な生地。白無垢や色打掛に合わせて、地紋にこだわったもの、上品に金糸や銀糸が織り込まれているものなどさまざまな生地から選んでいきます。同じ白生地でも、模様や金糸の入り方がちがうだけでこれだけ印象が変わります。


 生地を選んだ後は、金糸・銀糸の入り具合やどういう色が必要なのかを考えながら職人さんに色をお伝えし、染色・仕立てをお願いします。


そうやって染め上げた生地で作ったCUCURUオリジナルの小物たち。同じ白生地でも色が違うだけで雰囲気ががらっと変わります。


金糸の入った反物は、実際に染めてみると印象が変わって来たりするので経験と想像力が必須です。CUCURUではそうやって繰り返しものつくりに携わりながら、同時に花嫁さま一人一人に合わせたコーディネートをご提案しています。

CUCURUではこうやって、色を一つ一つ丁寧に作り上げているのです。



5. CUCURUの色遊び】

 CUCURUの色に対するこだわりを知っていただけたところで、その『色』を使ったコーディネートをいくつかご紹介いたします。和装を初めて体験した方で一番驚かれるのが『こんなにたくさんの色や小物があるのにうまくまとまるのがすごい!』ということ。CUCURUの色遊びは、色を足したり掛け合わせるだけでなく上手に引き算をしたり、質感の異なるお着物やお小物をうまく合わせていくことでまとまりのあるコーディネートを叶えています。

▷花嫁衣装で使われるお小物はこちらの記事で紹介しています。


 少なめのお色味でまとめあげるのが上品で美しい白無垢には、透き通るような淡いお色味がよく似合います。新緑のようなみずみずしい色の掛下に桜色の伊達襟を合わせることで、春らしい印象に。
▷白無垢のコーディネートをさらにご覧になりたい方はこちらからどうぞ。


 刺繍が豪華な色打掛に絞りの掛下を合わせると、存在感のあるシルエットに。掛下の色味を藤色にすることで、重厚感がありながらも可愛らしい印象に仕上げることが叶います。白生地にひとつひとつこまかく糸を巻き付け、そのままの状態で染め上げた『絞り』は、糸で巻き付けた部分が白くのこって染め上がります。その行程から、凹凸のある質感で、来ていただくと少しふんわりとしたシルエットになるのが特徴です。


 一見、暗いと思いがちな黒の色打掛も、柿色の掛下と合わせることで可愛らしい印象にすることができます。色打掛の花柄に合わせて、お花の入った紗綾地の掛下でさりげないこだわりを。お着物のポイントの色味に合わせた小物を使うことで、まとまった印象のコーディネートに仕上がります。

▷色打掛のコーディネートをさらにご覧になりたい方はこちらからどうぞ
 

6. さいごに】

 いかがでしたか。想像以上に奥が深い和の色の世界。私たちCUCURUのこだわりだけでなく、驚くべき日本の職人さんの技を少しでも感じていただけたら幸いです。


CUCURUこだわりの色遊びをご試着にて体感されたい方はご予約フォームよりご予約くださいませ。
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