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伝統文化を知ろう!花嫁着物が出来るまで〜刺繍編〜

【1. 刺繍ことはじめ】

花嫁着物は、お着物の中でも一番格が高く、たくさんの驚くべき職人技が詰め込まれているものばかり。見た目の可愛らしさやシルエットはもちろんのこと、そこに込められた職人さんの想いや技もCUCURUでは伝え、愉しんでいただきたいと考えています。そこで今回は、お着物の中にある奥深い刺繍の世界をご紹介いたします。

【メニュー】
1. 刺繍ことはじめ
2. 機械刺繍と手刺繍
3. 手刺繍が出来るまで
4. 相良刺繍と金駒刺繍
5. 手刺繍のお着物
6. 最後に

【2. 機械刺繍と手刺繍】

まずはじめに、着物に使われている刺繍には機械刺繍のものと手刺繍のものがございます。機械刺繍はコンピューターによってプログラムされて全自動で作られたもの。機械刺繍の方が早く正確に大量に作れる利点もあり、技術が発達した最近は機械刺繍のものも多く見かけるようになりました。

一方で、職人さんの手によって作られる手刺繍も花嫁着物には欠かせません。

 

手刺繍のものは機械刺繍に比べて肌触りが柔らかいのが特徴です。全体に刺繍がほどこされているお着物の場合、このちょっとした違いで印象が変わってくるのが不思議なところ。華やかで凛とした模様も多いお着物ですが、こうした細かな違いで花嫁さまらしい女性らしさを表現できるのも和装の醍醐味です。

また、機械刺繍とは糸の入り方が異なり、余計な糸が裏に出ることが少なくなります。そのため、使う糸の総量が少ない手刺繍の方が重さが軽いのも特徴。

(これは手刺繍の半襟。裏に余計な糸の処理がありません)
実際に着ていただくと、その違いを実感していただけるその重さの違い。華やかながらも柔らかく軽やかな雰囲気が出せるのは、職人技のなせる技だったんですね。

【3. 手刺繍ができるまで】

手刺繍と機械刺繍の違いを簡単にご説明したところで、どのようにして手刺繍がほどこされるのかをご紹介いたします。

一般的に『手振り刺繍』と呼ばれる手刺繍は、足と膝で針の動くの速さや幅を調整できるミシンを使い、少しずつ布地を動かしながら刺繍を行なっていきます。

両手の動かし方と膝のあたりについているペダルでの絶妙な調整で、全体の模様を描いていきます。一見簡単にみえるこの工程。しかし、実際に思うようにミシンを動かせるようになるまでに何年もかかるそうです。まさに、職人さんだけのなせる技です。

さらに、糸にあたる光の加減で、同じ色の糸でも刺繍を重ねれば重ねるほど色が濃く見え、奥行きが増していくそう。刺繍の幅や細かさによってもみえる質感が変わってくるので、描いているものや大きさ、色によって少しずつ変化をつけながら刺繍をしていきます。まるで絵画を見ているかのような繊細なタッチや立体感、質感は近くで見てもおもわずため息が出てしまう美しさです。

ちなみに、機械刺繍ですと図案に沿ってこのように自動で刺繍がされていきます。

遠くからの姿や写真うつりはもちろんのこと、近くからみた細かい部分までたくさんの方の目に触れる当日のお式。360度どこから見ていただいても圧巻の手刺繍のお着物は、こだわってお式を迎えたい花嫁さまにこそお勧めです。

【4. 相良刺繍と金駒刺繍】

手振り刺繍だけでなく、花嫁着物にはさまざまな種類の刺繍の技法が使われています。その代表的なものが、『金駒刺繍』と『相良刺繍』。こちらでは、この二つの刺繍とその特徴をご紹介いたします。

<金駒刺繍>
刺繍の針に通せないほどの太い糸や金糸・銀糸を使って刺繍を施す『駒取り』という技法が使われた刺繍です。花嫁着物では金糸をが使われることが多く、『金駒刺繍』とよく呼ばれます。

木製の駒に巻いた糸をすこしずつはわせ、綴じ糸で留めてつくります。太い金のふちどりにも見える金駒刺繍は、寄ってみていただくとオレンジ色の綴じ糸で丁寧にとめられているのがわかります。金糸で縁取ることで刺繍が際立ち、より華やかな印象に。全体の柄に立体感が出るのも特徴です。

<相良刺繍>

刺繍糸を一つ一つ玉留めにして柄を描きだす『相良刺繍』。ふんわりと丸い玉留めが織りなす相良刺繍は可憐で女性らしい印象のお着物に多く使われています。また、立体的に浮かび上がるこの刺繍は、お着物に重厚感と独特の質感を与えます。白無垢にほどこされた相良刺繍の場合は特にお写真映えもするので、フォトプランのお衣裳としてお選びいただくのもお勧めです。

【5. 手刺繍のお着物】

手刺繍の種類や特徴をご説明したところで、実際に手刺繍がほどこされているCUCURUこだわりのお着物をいくつかご紹介いたします。

白無垢:相良刺繍アラベスク

『この白無垢が着たい!』とお問い合わせをいただくことも多い、CUCURUでも大人気の白無垢です。全体に相良刺繍でペルシャ風の模様がほどこされており、伝統的な技法を使った白無垢でありながらも洋風な雰囲気でもお召し頂ける一枚です。

<色打掛:黒地相良熨斗目花車>

相良刺繍や金駒刺繍など、さまざまな手刺繍がお着物全体に施された贅沢な一枚。金糸が織り込まれた黒地のお着物に色とりどりの刺繍が華やかに映えます。

引き振袖:紫手刺繍花丸紋

落ち着いた印象の高貴な紫地に四季の草花が手作業で刺繍された可憐な一枚。CUCURUオリジナルで染めた紫の地の色と裏地の深い緑が和の上品な女性らしさを引き出してくれます。

【6. さいごに】

いかがでしたか。細部にまでこだわっている花嫁着物の刺繍。普段は出会えない、圧巻の職人技が詰まったCUCURUのお衣裳を是非実際に目で見て、肌で感じて味わってみてください。

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